最近では与党が解散するたびに選挙が行われていますね。
それによって、一昔前に比べると選挙が増えたように感じている方も多いのではないでしょうか?
もう政治なんて全く興味がない!
投票に行くだけ無駄でしょ!
などと思われている方も多いと思います。
ですが、選挙は国民の大事な権利の一つでもあるのです。
選挙当日の不思議
あなたは選挙に行き投票します。
そして選挙当日の夜7時ごろに開票されます。
すると、それと同時に選挙特番というものがテレビ番組で放送されますね。
その選挙特番は始まったばかりなはずなのに、既に当選確実とされている方が何人もいる。
そんな光景をよく目にするでしょう。
めちゃくちゃ不思議なことのように思えます。
しかし、これは各テレビ局の視聴率争いが大きく関係しているのです。
選挙の開票時間のぎりぎりまで投票に来る人もいるのはどこも変わりません。
ですが、まず各テレビ局は、選挙前に世の中の多くの人達の意見を集めるのです。
例えば、
◆どこの政党を支持しているか?
◆どの候補者がいいと思っているか?
ということを、各テレビ局は事前に調査しています。
いわゆる下馬評を集め、どの候補者が有力か大体の見当をつけるのです。
そして、有力な候補者を中心に取材活動をします。
あらかじめ、テレビのニュースなどで取り上げ、この候補者が有力だと報道することで、
どちらにしようか決めかねている浮遊票を集めようとします。
それをすることで、自分たちがめぼしをつけた候補者が当選しやすくするのです。
(何かマインドコントロールされてるようで怖いですね)
また、当日どこのテレビ局よりも早く速報で出すことで、各放送局はそれぞれで視聴率を上げようと画策するのです。
当日、選挙が始まると、投票が終わって出てきた人にどこの候補者にいれたかインタビューをします。
カメラとマイクを持って入り口付近でうろうろしている人を見かけたことがある方も多いと思います。
そうやって、インタビューを重ねることで、下馬評に加え、有力な候補者を骨付けしていきます。
選挙当日
この様に、この二つの情報を元に、テレビの速報は作られています。
後は開票が行われ始めると、
会場内で(野鳥の会のように遠くから双眼鏡を使い)開票している人の手元の確認を行います。
そして、どの候補者に投票されているのかを確認して、どんどん速報を出していく。
という仕組みになっているのです。
選挙開票速報が間違える理由
そのため、大体の候補者の当選を予測し、報道することができます。
しかし、速報を早く出せば出すほどミスも起こります。
下馬評やインタビューも投票をする有権者全員にできるわけではありません。
10%前後の有権者に意見を聞くことができればいいほうでしょう。
また、人によっての偏った意見を採用している場合もあります。
それに、開票の様子を確認しても、その開票の順番にも左右されます。
開票をすすめていくと逆転することも多々あるでしょう。
その選挙結果を予測することは非常に困難なのです。
だから選挙速報には間違いがよく起こるのです。
したがって、選挙速報をいかに早く出せて、視聴率がとれても、間違った情報を流してしまい、
その後に謝罪するというケースも非常に多くなるのです。
各メディアが重視していること
世の中のメディアは視聴率重視で動いています。
正しい情報を流そうと努めたとしても、他の各メディアに負けないように、
情報を早く出そうと駆け引きや予想をしながら動いているのです。
メディアは間違える可能性があるということを私たちは認識しておかなければなりません。
その発信された情報を単に鵜呑みにせずに、私たち自身でメディアをよみとく力が非常に大切で重要なのです。
私たちが重視しなければならないこと
近年、世の中は本当に沢山の正しいのか正しくないのかという情報であふれています。
特にインターネットで流れている情報は異常な量ではないでしょうか。
それは私達自身での取捨選択が必要になってきているということなのです。
この各メディアが発信する選挙速報を1つのきっかけです。
今後私達は正しい情報を読み解く力をつけていかなければならないのです。